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札幌出身・転勤族の30代主婦の育児日記。2007年4月27日出産。2008年2月仙台から東京へ転勤。初東京生活にびびり中。コメント大歓迎です♪


by vermilionhome
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帝王切開ドキュメント~執刀編

自分でも忘れかけていた帝王切開ドキュメント!!
第一弾
第二弾
出産が、もう3ヶ月近く前のことになってしまった!
前回の記事は、麻酔が効くまでの話。
そして今回は執刀からレンタロ誕生までのお話でっす。

10時  執刀スタート
     私の右側に立った男性医師が、私の下腹部に何か当てている。
     と同時にジジジ…という重たい音も聞こえてます。
     たぶん電動メスなんだろうなぁ。
     全然痛くないんだけど、お腹をグッグッと引っ張られているような感じ。
     自分の目の前には緑色の布があり、お腹が見えないので、
     何をされているのか分からないんだけど、今考えると、
     メスで開腹されつつ、掃除機のホースのようなもので
     血などを吸い取っていたものと思われる。
     よっぽど「あの~脂肪も吸引してください」と頼もうかと思った。

     始まってすぐ、左脇に立っていてくれた担当助産師さんに
     「もうすぐですよー頭見えてますよー」と言われる。
     「えっ?もう?始まって3分くらいやん!」と思っていたら
     男性医師が「お腹押しますよー」と言って
     人工呼吸をするみたいにおへその上のあたりに両手をおいて
     ぐっぐっと体重をかけてきたので、私も踏ん張りました。

     助産師さんが「はい出てきましたよー」と言った瞬間に
     まず足が見えました。
     そして抱っこして私に見えるように近くに持ってきてくれたけど、
     最初に思ったことは

     「うわ、宇宙人みた~い」

     だって手足を突っ張って紫色で、顔はシワシワで、
     そうそう、手足の突っ張り具合が硬直した死体みたいだなーと
     思ったことを覚えてる。
     宇宙人とか死体とか、ひどい母親?
     でも、自然と涙があふれました。
     「やっと会えたね!ありがとう、ありがとう」って
     声をかけました。

     見せてもらったあとは、左側にある処置ベッドに
     連れて行かれ、羊水を吸引されたりしていました。
     私も横を向いてその様子を見ることができます。
     硬直した死体のような手足をぎこちなくばたつかせ、
     泣いている産声は「ほげほげ、ほげほげ」と聞こえました。
     その間、私のお腹からは胎盤が出されていたんだと思う。
     
     赤子の処置が終わると、私の方に再び連れてきてくれる。
     この病院では帝王切開でもカンガルーケアをしてくれるんです。
     助産師さんが私の左胸にレンタロ(当時はくり坊)を
     うつ伏せにして置いてくれました。そこで驚くべきことが!

     なんとくり坊が、両手をぐっと突っ張って頭を持ち上げ、
     私の顔をじっと見たんです。
     そして泣き止んだんです。
     
     あっ、今私が母親なのか確認したんだな、と思いました。
     なので「そうだよ、私がお母さんだよ」と言ったらまた涙が…
     くり坊はすっかり落ち着いて私の胸の上で
     心臓の音を聞きながらくつろいでいるように見えました。
  
     しばらくカンガルーケアで密着したら(2~3分くらいかな)、
     助産師さんが「ではそろそろ~」と言ってくり坊を連れて
     行ってしまいました。
     てっきりおっぱいを吸わせてもらえるんだと思ってたけど
     言わないとやってくれなかったみたい。これだけ残念。
     そのあとくり坊は、私より一足早く手術室を出て産科病棟へ。
     病棟では旦那が今か今かと待っていて、
     着いてすぐにビデオカメラを回してくれました。

     というわけで、10時手術開始で、くり坊誕生は10時8分!
     そのあと私の胎盤を出す→縫合を含めて、10時33分に
     全て終了したのでしたー!早っ!
   
     お部屋に戻ると、下半身は動かせない私の真横に
     くり坊を連れて来て寝かせてくれるの! 
     そう、帝王切開でも手術当日から母子同床なのでした。
     でもこの病院の方針が今でも本当によかったと思ってる。  
     上半身は動かせるので、脇腹あたりに寝かされた
     くり坊を、旦那と2人で飽きずに眺めたのを覚えてます。
     出産直後は私もテンション高くて、すぐにブログに投稿したり
     友達に一斉メールしたりしてたのでした。

     産後すぐのくり坊がこちら
帝王切開ドキュメント~執刀編_e0105174_230021.jpg

     ちなみに手術室へ行く直前の私のお腹
帝王切開ドキュメント~執刀編_e0105174_2303268.jpg

      そして現在のレンタロ
帝王切開ドキュメント~執刀編_e0105174_2324230.jpg

これは前に皆さんに褒められたカエル柄の相方のアヒル柄。
このポーズ、一昔前にギャルがやってた「エッグポーズ」に似てない?  
それか歌舞伎の見得?
     
帝王切開のあとの体の回復ぶりについては、思い出したら書きます。
なんで今さら出産時のことを書くのかというと、
次の時に自分で思い出せないと困るからです(笑
なんだかもうすっかり忘却の彼方…
そして二番目のときには、また麻酔でびびるのかしら(笑  

最近、育児疲れというか、夏ばてというか、ちょっと体がしんどくて…。
夜中の授乳やオムツ交換のとき、気付くと全く無表情の自分がいて
「あ~なんか私疲れてんなー」って思ってたんだけど、
産まれた時の「ありがとう!」って気持ちを思い出して
また頑張ろうと思いました。
by vermilionhome | 2007-07-29 23:11 | 病院